こんにちは!まつのきです。
私は現在eBay輸出で生計を立てています。
世界の方々から喜ばれるeBay輸出の良さを、 より多くの日本の方に知ってもらいたいと思い発信しています。
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eBayでは半年に1度大きなアップデートがあり、その変更内容や対応に困ったことのあるセラーは多いのではないでしょうか?
2021年7月1日以降EUではVAT免税が廃止となり、金額に関わらずVATが課せられるようになりました。
VATの理解は、バイヤーが正しい税を支払うことに繋がりますのでしっかり理解しておく事が大切です。
ということで、今回はVATについて分かりやすく解説していきます。
■VATとは?
VAT(Value Added Tax)とは、日本の消費税のようなもので、海外の人が商品やサービスを購入する際に発生する間接税のことです。
付加価値税とも言い、EU加盟国は必ずVATを導入することとなっています。
ヨーロッパ(EU)で発生するVATは日本のように税率が一律ではなく、国・商品・サービス内容によって異なります。
また、少し難しいのですがVATと関税は全く別のもので、関税とは海外から輸入する商品に課される税のことです。
要するに、VATとはEUのバイヤーがeBayで商品を購入する際に発生する税金と認識していただければ問題ありません。
■VATの徴収ルール変更点
2021年7月1日以降、VATの徴収ルールが変更となりました。
変更点は大きく分けて2点あります。
・€22以下の輸入免税廃止
・IOSS(輸入ワンストップショップ)の導入
1つずつ見ていきましょう。
【€22以下の輸入免税廃止】
€22未満の商品に対する輸入免税が廃止され、VATの徴収ルールが変更されました。
これまでは€22未満の商品を購入した場合、輸入側でのVATは全て免税となり、課税義務がありませんでした。
しかし輸入免税が廃止され、販売価格に関わらずVATが発生するようになり、バイヤー側の負担が増えることになったのです。
【IOSS(輸入ワンストップショップ)の導入】
輸入ワンストップショップとは、電子商品取引業者がEUの消費者へ国を越えた国際取引に関してVAT納付義務を簡素化できるようにする新しい制度です。
€150を基準にバイヤーの支払い方法が異なります。
€150より上の商品を販売する場合
これまで通り、関税申告者(配送業者)がバイヤーからVATを徴収します。
€150以下の商品を販売する場合
IOSS(Import One stop Shop)とは150以下であればIOSS番号だけで申告ができる制度のことです。
バイヤーが商品購入時にVATを上乗せして支払いすることになり、これまでよりも簡単に徴収手続きを済ませることができます。
■セラーが行うべきこと
€150以下の商品の場合、バイヤーはすでにVATを徴収され支払っている可能性があるため、セラーはeBayから発行されたIOSS番号を発送ラベルに記載する必要があります。
・IOSS番号の確認方法
まず、【Seller Hub】の画面から【Orders】に進み、オーダー一覧を開きましょう。
次に【Order details】から確認したい取引の【Order number】をクリックします。
【Shipping details】という項目の中の【Tax Details】から【VAT Paid】の部分を確認しましょう。
VATが徴収されている場合は、【VAT Paid】の横にIOSS番号が記載されています。
■発送ラベルからIOSS番号を確認する方法
発送ラベルは、送り状を作るサイトによってIOSS番号の発行方法が異なります。
①Hirogete
②Ship&co
③FedEx公式サイト
④DHL公式サイト
⑤国際マイページサービス公式サイト(日本郵便)
こちらの5つのサイトの確認方法を紹介します。
①Hirogete
Hirogeteでは、注文画面の一覧にIOSS番号の入力欄が追加されています。
こちらにVAT徴収済みの取引は自動的に反映されてラベルが出力されますので、基本的にはセラーが番号を記載する必要はありません。
※小型包装物・eパケット・手紙につきましてはIOSS番号がラベルに記載されないため、手書きで住所欄に追記してください。
②Ship&co
Ship&coの場合も、自動的にIOSS番号が記載されますので、セラーが入力する必要はありません。
③FedEx公式サイト
FedEx公式サイトを利用する場合は、トップページの「今すぐ出荷」をクリックしましょう。
各入力項目の中の納税者番号という欄の「荷送人の納税者ID」にIOSS番号を記載しましょう。
IOSS番号を記載することで、インボイスに反映されます。
④DHL公式サイト
DHL公式サイトの場合は、トップページから「今すぐ出荷」を選択しましょう。
「VAT/Tax ID」という欄に、IOSS番号を記入すると、インボイスに番号が反映されます。
⑤国際マイページサービス公式サイト(日本郵便)
日本郵便の場合は、国際マイページサービスのトップから「送り状を作成する」に進みます。
EMSの場合は「関税告知書/インボイス備考欄」に番号を記載することでインボイスに反映されます。
インボイスが発行されない小型包装物などは、住所欄の最後にIOSS番号を記入しましょう。
■まとめ
VATは日本でいう消費税のようなもので、関税とは別物です。
たくさん説明させていただきましたが、私たちeBayセラーがやらなくてはならないことは「IOSS番号を発送ラベルに記載」することです。
発送ラベルを正確に記載することは、バイヤーが正しい税を支払うことに繋がっています。
作業としてはとてもシンプルですので、EUから注文が入った時は価格とオーダー画面を確認する習慣をつけましょう。
最後までお読みくださりありがとうございました。
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